生活

精神障害者保健福祉手帳を取得しました

2020/03/23

精神障害者保健福祉手帳を取得しました

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「あ 自分って 普通じゃないんだ」
心療内科に通い続けて約10年、ようやくそのことに気付いた私は
この度精神障害者保健福祉手帳(以下:手帳)を取得しました。
どういう経緯で取得したのか、どう手順を踏んだのか、何に役立てていくのかを書いていきます。

「自分は普通じゃない」を受け入れるまで

私は、趣味がたくさんある。やりたい仕事もある。食べたいものもある。行ってみたい場所もある。人とも話したい。知らないことをもっと知ってみたい。

いろんな意欲がある中、急に無気力になって何もできなくなることがあります。

遊んでる途中でも、急に不安感・恐怖感に襲われて動悸がしたり…夜一人になると死を感じて震えます。

また、どうでもいい事なのに暴れる程キレ散らかして自分をコントロールできないこともしばしばあります。

電車の中で急に泣いて隣の人をドン引きさせてしまうこともあります。めちゃくちゃ迷惑ですごめんなさい…。

そして、どちらかというと日々充実しているはずなのに、心のどこかが憂鬱で気分が晴れない状態が続きます。

酷いときは、何年もハマり続けた大きな趣味を一瞬で辞めてしまい、それに関係する物を一気に全部捨て去ってしまいました。

仕事においては、フルタイム週5勤務を数年続けました。ですが、毎日緊張して余分に精神も体力を使ってしまいます。3年目でも、緊張して冷や汗をかきます。

職場の人と何を話せばいいのかわからない。適当な世間話を選ぶも何が楽しいのかわからない。お互い無意味な時間でしか無い。

何か意見すると「キミは普通とは違うこと言うね」とよく言われたりもしました。これを言われるのが何より嫌です。普通ってなんだ。苦しい。居心地が悪すぎる。

大きなイジメやパワハラもありませんでしたが、組織に属するのが昔から苦痛でした。同調圧力がキツすぎる。そこにいるだけで吐き気がする。

他の人が当たり前のようにできることが自分にはできない……。

逃げてばかりじゃダメ、言い訳して甘えちゃダメ、いい歳なんだから苦しいことでも対応出来るようにならなきゃ……そう思っていろんな仕事を体験し、何年も悩みながら努力しましたが結局無理でした。

それどころか今日も胸が苦しい。

10年ぐらい心療内科に通って今更気付きました。

私は普通じゃないんだな、と。

お医者さんにも言われました。「そろそろ障害者手帳を取るのはどうか」「取って損することはない。次の就職の幅は広がるし、自分の特性を他者に証明しやすくなる」

そういうことなら取ってみてもいいかもしれない。

私は個人的に、自分に障害があるとか無いとかおおっぴらに言うものじゃないと思っています。(※開示することで楽になる方もいらっしゃるのでこの考え方は人それぞれです。)

精神に障害があるから見逃してよ、許してよ、なんていい大人がそんなこと言うのはどうなのかと。
だから今まではっきり誰かに言ったことはなかった。

言ったとしても「自分に自信がなさすぎる」「自分を病気扱いしていないか?」「考えすぎだと思う」と流されてばかり。

手帳があれば、たしかに自分を証明しやすくなる。

そう思ったのがきっかけで、ようやく、ようやく手帳を申請したのです。

精神障害者保健福祉手帳の新規申請手続き手順

これは大阪府の例です。他府県では若干異なる場合があります。

市役所に行こう

まずは市役所の福祉課に行って手帳が欲しいことを伝えます。
もろもろ説明を受け、書類を受け取ります。

病院に行こう

市役所で貰った書類の中に診断書があるので、これを病院で書いてもらいます。
内容が濃いので、その場で書いてくれることはほぼ無いと思います。
私は2週間後に診断書完成の連絡が来ました。
たしか保険適用外だったので5000円しました。

市役所で申請しよう

病院側に書いて貰った診断書と、印鑑、写真等を持って福祉課に行きます。
おそらく福祉課で他にも書類にサインする必要があります。
全て終わると申請完了です。
その後、「この人は本当に手帳を持つに相応しいか?どれぐらいの症状か?」といった審査を自分の都道府県が行います。

市役所で手帳をもらおう

約2ヶ月後、審査が通れば都道府県から書類が郵送で届きます。
あなたは手帳持てますよ、市役所で手帳を貰ってくださいね、みたいな内容です。
その書類と判子を持って市役所に行き、手続きをすると手帳が手元に来ます。

ここまで全て合わせると約3ヶ月かかっています。スムーズに終わらないのが面倒でした。
手帳には等級があり、軽度なら3級、重度なら1級となります。
私は2級でした。軽度な部類だと思っていたのですが医師的にはそこそこ重いと診断したようです。というより、10年も通っていたからだと思います。

手帳をどう役立てていくのか

やはり就職の幅を広げることがいちばんの目的です。
もしかしたら、障害者枠で自分に合うものがあるかもしれません。
まあ、障害者枠はかなりの低賃金、時間は短すぎ、交通費もほぼ無い。あまり期待できないのが現状です。
日本は相変わらず遅れていますよね……。重度の方と軽度の方とでは働ける範囲が違うのに、障害者枠というだけでこの有様。遅れてるなぁと思います。

そして動物園や映画館、テーマパークのチケットに割引がきくとのこと。
使えるのであればありがたく使わせていただきます。

もろもろ、手当など貰えるかもしれないので、そちらの方も調べてうまく活用していきたいですね。

まとめ:障害者手帳を持つのは情けない…ことはない

手帳を持つことで、
自分は普通じゃないのかも、という思い込みが、
普通じゃないからこそ、できることから頑張ってみよう、と前向きになれる気がします。

家族や知人が驚いたり、対応に困った顔をしますが、取ってよかったと思います。
何も無ければ、「あいつは弱音ばかりの甘えた変な奴」という扱いで終わっていたかもしれません。

もちろん、「手帳があるから、私は障害だから許して」なんて言いません。

甘えること無く、自分が出来る限りの努力を尽くし、仕事や日々の生活を送っていきたいと思います。

「他の人より重くないから手帳なんて…」「取ろうにも周りの目が気になる…」「手帳は大袈裟だと思うけど今のままじゃ苦しい…」
といった複雑な心境の皆様、一度病院で相談してみてはいかがでしょうか。

手帳を持つことは情けなくも、恥ずかしいことでもありません。

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